ご無沙汰しております。
なんだか1カ月に1回のブログ更新が型にはまりつつある今日この頃。
何とかこの状況を打開したいな~と思いつつ
日々、日常の小さな事に対応しながら楽しく生きています。
今日は、ちょっと真面目(?)な活動のお話。良かったら読んでください☆
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ナロクの中心地から北へ車で5分ほど公道を走り、ガタガタ道に入って20分ほど行くとオロロイト村という小さな村がある。村に一つのオロロイト小学校は、児童数500名程度の日本で言えば中規模校・・・という所だが、他のケニアの公立小学校と同じように、学年に1つの教室しかないので、50人~60人が一つの教室で勉強している。ちなみに、ケニアは小学校8年間+高校4年間のシステムを導入しているので、小学校は1年生~8年生まで。1月から新学年がスタートする。
オロロイト小学校は、うちの職場が進めているGreen school programに参加している学校の1つで、以前は校内に苗木園があり、育てた苗木を学校の敷地内に植林していた。2年前に植えた木が、今子どもの背丈を越えるくらいに育っていた。その後、なぜ活動がストップしてしまったのかというと、理由は2つ。『水と動物』だ。
水というのは、説明しなくても分かるかもしれないが、要するに水不足。水道の通っていない村の小学校では、雨水を溜めたタンクと川から汲んで来る水だけが子ども達の飲み水や生活用水になる。ここ数年、川の近くにゾウが出るようになり、満足に水を汲みにいけなくなってしまったらしい。子どもの飲み水を優先すると、苗木にあげる水はない。
代表的な理由のもう一つは、「動物」。これは、ゾウなどの野生動物も指すが、このマサイランドでは、特に「牛、ヤギ、羊」などの家畜を意味する。オロロイト村の住人もほとんどがマサイ族のため、そこら中で牛やヤギたちが放牧されている。学校が休みになると、特に木の葉が大好きなヤギ達がやってきて、根こそぎ苗木や若い木の葉を食べ荒らしてしまうのだ。
ナロクへ赴任して半年間、私は職場の人にくっついて、様々な小学校を回って来たが、どの学校もこの「ヤギ問題」を挙げる。確かに、私も昨年11月頃、苗木を育てようと思って玄関先に置いていたら、ヤギ達に食べられてしまった苦い経験があるので、気持ちは分かるような気がする。とにかく、ヤギ達に食べられないようにするためには、苗木園、そして植林した学校の敷地をフェンスでぐるりと囲うようにしなければならない。
(1校だけ、フェンスがなくても成功している学校があった。それは、学校の苗木をもしヤギが食べたら、お詫びにヤギを2頭学校へ渡さなければならないという約束を、地域住民と交わしているからだった。すごい学校だな~とジョンと共に感心した。これが他の学校へ広がればいいな~と思って紹介はするが、実際にはなかなか上手くいかないらしい。)
オロロイト小学校の苗木や若い木も、学校が長い休みの間に、ゾウやヤギにやられてしまったということだった。土地という概念が曖昧なケニアでは、「ここからが小学校」という明確な塀やフェンスがない学校の方が多い。この小学校に限らず、Green Schoolの代表的な課題としてこういう問題があるんだということが、何となく見えてきた。
私達はこのオロロイト小学校をモデルスクールの1校に選び、こういう課題を解決しながら、環境クラブの活動として苗木園を続けていくための道を模索することにした。といっても、ジョンは学校のプログラムだけでなく様々なプログラムを一手に抱えている。そもそも、私の職場(政府機関)ですら、ものすごい広大な管轄地域を実質ジョンとピーターの二人が請け負っているという状況がある。なので、これから学校へ密に関わっていくのは、主に私で、ジョンやピーターは時々様子を見に来て貰うことになった。
この半年間、できるだけ職場の人のサポートに回るために、職場の人の仕事の様子に合わせて、私が何かを言いだして動くということが極力しないようにしてきた。私がすることを「Sachiko Program」にしたくなかったのだ。でも、このまま動かないと何も始まらないな、とやっと思えるようになって、1月から積極的に動くことにした。発案書も自分で書き、日程を組み、それに合わせて同僚達に声をかける。車を手配してもらう。小学校の先生達に連絡しアポを取る。こういうことを私がやってはいけないのでは・・・と思っていたけど、短い時間の中で私に出来ることをまずやり始めて、その中で持続可能なことが見えてくるかもしれないと考えを改めた。
というわけで1月に入って、突然忙しくなった。
昨年1度しか訪問しなかったオロロイト小学校には、今年に入って、もう3度も訪問した。1度は子ども達を集めて「水と森」の授業。今までの「トークオンリー」の講義ではなく、地球儀やバケツの水、私が描いた絵やチャートを駆使して、授業をしてみた所、子ども達は一生懸命聞いてくれて、授業を一緒にやったジョンも大満足だった。
この波を逃すかと思って、次は保護者会のミーティングの時に、同じ授業をやらせてもらうことができた。ほぼ全員マサイ族の保護者達が並ぶ会場で、大人達がどんな反応を示すかすごく心配だったけど、意外に皆食いついてくれた。ジョンの演説上手の癖が出て、初め20分の予定だった授業が1時間半かかったのは反省点だが(本人は全然気にしてないのが問題!)とりあえず、保護者を前に授業できたというのは一歩前進かもしれない。
色々やり始めて実感したこと。。。
それは、(ケニアでは)プッシュしないと物事が動かない。そして、プッシュをかけたら、意外に物事が動く。ケニアを括弧に入れたのは、日本だって似たような所があるから。プレッシャーがかからないと動かないという人間の常は世界中どこでも一緒だろう。しかし、ケニアでは、この傾向がすごく大きい気がする。「明日誰々が来る!」とか「今日何々がある!」とかいう段になって、今までチャイを飲んでのんびりしていた人々が一斉に動き始める。こんな情景は、うちの職場でもたくさん見てきた。それで、間に合う時もあれば、間に合わないけど途中まで進むなんて時もある。
「来週の火曜までに苗木のフェンスを作っておきます。材料はあります。」と約束したって、十中八九出来上がるはずはない。日曜日に校長先生に連絡しプッシュを頼み、月曜日に学校へ連絡し状況を聞き、当日の火曜日の朝「今日行きますよ。フェンスは出来てますか?」と聞いて、やっと「それが、出来てないんだけど、あなたが来るまでに必ず終わらせるから!」という返事が返ってくる。そして、昼ごろ到着すると、真新しい木のフェンスが出来上がった所だった、、、という感じだ。
それでも、一生懸命、フェンスを作ろうとしてくれた先生達の気持ちが私は嬉しかった。役場(今の私の職場)の視点から言えば、「フェンスができて苗木園が出来上がりました」という所で満足してしまいがちだが、その先、苗木を枯らさないように毎日水をやる子ども達とそれを指導する先生達の地道な活動があることを私は知っている。だからこそ、その地道な活動をどんな風に進めていけばいいのか、そこを先生達と一緒に考えていきたいと思ったのだ。
私がプッシュして進んだ物事は、もしかしたらプッシュする人がいなくなったら進まないままなのかもしれない。でも、それより先にある事を一緒にすることで、職場の同僚や、学校の先生や、子ども達のうち、誰か一人でも新しい事を考えてくれたり感じてくれたら、もしかしたらその人が次に行動を起こす人になるかもしれない。そう思って、今は、可能な限り密に連絡を取って、物事を進めていってみたいと思う。
(ま、連絡を取っても進まないことも、山ほどありますけどね!)
さっちゃん、久しぶり!
返信削除ヒサコです。
ブログ、毎回楽しみに読んでいます(^^)
授業で使っていた地球儀は、
もしかして東京の某本屋さんで一緒に見た、あの地球儀!??
実際に授業で使っている風景を見たら、おぉ~☆と感動でした!!
そうそう、
さっちゃんにメールを送りたいんだけど、エラーで返ってきてしまって・・・。
もし時間があれば、私の個人メールアドレスにさっちゃんのメールアドレスを教えてくださーい(^O^)
はせがわ先生、がんばってますな~。
返信削除私も「苦手~」とか言ってないで、人前で色々しゃべってみようかな。
体の事とかアロマの事とかしゃべるのは好きなんだけど(一応先生でしょ!)なぜあんなに緊張しちゃうのか・・・。
ちゃんとプッシュして前に進めてるさっちゃん、素敵です。
ヒサコ!(おーちゃん!)久しぶり☆
返信削除コメントありがとう~♪そして、読んでくれてるんだね。嬉しい(*^_^*)
そうそう、一緒に買った地球儀だよ~!!めちゃ活用してる。一緒に買い物したのが懐かしいね。
必ずメール送ります。少しお待ちください。
更新ポレポレだけど、これからもヨロシクね。