2010年7月27日火曜日

これぞケニア!? ~郵便局の巻~

今日はスワヒリ語のクラスが終わったら
急いで準備をしてマタトゥに飛び乗った。
郵便局へ行くためだ。

なぜこんなに急ぐのかというと・・・

ケニアの郵便局はと~~~っても時間がかかるから。

役所や郵便局、病院などの公共施設では、「とにかく時間がかかる」
というのはケニアでは有名な話。

隊員仲間の中では、100シリング余分に払って(いわゆる袖の下)荷物をもらえたとか
箱に書いてある値段だけ見て計算して、何万もの課税を言い渡されたとか
色んな話がある。

急いでいるときに限って、マタトゥが郵便局前で止まってくれない。
警察のチェックが厳しかったらしい。だいぶ先のステーション
でやっと降りることができた。

持ってきていた黄色のレシートとパスポートのコピーを見せると
すんなり荷物が出てきた。 
(おお!簡単やん!)
と思ったら・・・ここからが大変だった。

まず荷物チェックの列に並ぶ。
例によって、チェックする係の女性の姿は見えず、他の職員たちは皆ぼーっと
つったっている。他の客も「いつまで待たすんだ!?」と怒りモードだが、
「もうすぐ来ますから」の一点張り。
来たよ、ポレポレ!どれくらい待っただろうか、お待ちかねの彼女は
悪びれる様子もなく悠々と歩いて来て、仕事を始めた。
列に並んでいても、色んな人が横入りしたり、他の職員とおしゃべりして手が止まったり
一向に仕事は進まない。

ま、これくらいはもう慣れた。私もぼーっと突っ立ている職員さんとスワヒリ語でおしゃべり。
しかし、この人たちは、一体ここで何をしているのだろう?

やっと私の番になった。荷物の中身を全部出す。
本には課税なし。(ほっ)
新品プラグ課税なし。(へえ!)

ババシャツ・・・課税あり!なんで!?

古着は課税されるよって聞いてたけど、高そうなプラグとかピアスは課税されないのに
なんでババシャツが課税されんだろう・・・謎だな~

チェックを終え、また全部袋に閉まって、これでお金払って終わりだと思ったら
黄色いレシートが1枚無くなるというハプニング。
私は2枚しかもらってないのに、あなたの鞄にあるはずだから探せと言い残して
女性はまたどこかへ行ってしまった。

そんなこんなで気づくと5時近くだった。なんか嫌な予感がした。
レシートはやっと新しいのを発行してもらえたが、
あっさり
「荷物はもう今日は受け取れないよ。銀行閉まっちゃったからね」
と言い放たれた。

ここで簡単には引き下がれない。
だいたい平日の銀行が開いてる時間なんかにタウンに来るのは不可能だ。
できる限り粘って色んな人に話をした。
その間も、今までぼーっと突っ立てた職員さんたちが5時ちょうどには帰ろうと
片づけを始めていた。なんとか交渉して、一度消したパソコンを起動してもらい
銀行へ払う紙をゲットした時には
私の荷物は倉庫の中にしまわれて鍵がかけられていた。

泣きそうになりながら、最後に残っていた責任者っぽい男性に訴えた。
私の剣幕に気押されてか、話を聞いてくれた。
そして、荷物は渡せないが銀行へ行くのは代行してくれるという話になった。
一瞬どうしようか迷ったが、男性のしっかりした口ぶりや対応を見て
名前と電話番号を聞いて、信頼して頼むことにした。
明日の夕方までには、すぐに荷物をもらえるようにしておくと約束してくれた。

5時をとうに過ぎ、ナイロビの街はまさに帰宅ラッシュ。
渋滞の嵐だ。なんとかタクシーを捕まえた。

ケニアでは、色んなことが思うように進まない。
それでも、タクシーの外に流れるバスやマタトゥの陽気な音楽を聴いて
なんだか笑ってしまう。

郵便局でも一生懸命私のために動いてくれた人もいた。
基本的にケニアには優しくてあったかい人が多い。

しかし、一筋縄ではいかないかな~と思ってたけど、
やっぱり恐るべし郵便局!

2010年7月12日月曜日

ナイロビナショナルパーク



国立公園大国、ケニア。

世界の色々な国に国立公園はあるけど、
首都にあるナショナルパークは
ここ、「ナイロビナショナルパーク」だけだとか。

今日は、なんと朝5時半起きで、早朝サファリに行ってきました!
朝日が本当に美しい!!

さすが、ケニアだな~と思うのは、
私たちが住んでいる市街地から30分そこら車で走れば
もうそこは、『ザ・サファリ』の世界・・・
広い広いサバンナの向こうにナイロビの高層ビルが霞んで見える。




ケニア国内では歴史的に一番古く1946年に設立されたらしい。
もちろん他のナショナルパークと比べると、とても小さいんだけど、
それでもめちゃくちゃ広いし、色んな動物がすんでいるのです。
まずは、シカの仲間たち☆


シマウマも見ました~♪♪
美しい白黒。自然にどうしてこんなにシマシマなんだろう~
朝焼けにアカシアの木が映える!



そして、色とりどりの鳥たち・・・








そして、ダチョウ。
初めて、動物園以外でその姿を見た5年前、その優雅な姿に感動した。
雄大な大地を優雅に闊歩する黒いダチョウはオス。



今日は、そんなダチョウの『愛の物語』を見させてもらうことができました。

私たちの目の前で、求愛のダンスを始めたオスに、一回り小さな茶色のメスが近づきかけた・・・

が、遠くから別のオスの姿が!!
どう見ても、向こうの方が身体がでかいっ
一時動きが止まったように睨み合う(ように見えた)
そして、小さなオスは去って行ったのでした。
ちょっと可愛そう~(;_;)
その後、大きなオスはメスに近寄りLOVE♪って感じ。
ダチョウの世界も色々あるもんだな~
二匹のバックにナイロビの街が映るあたりが、
NNP(ナイロビナショナルパーク)ならでは!



うっとりしていると・・・ドライバーさんが叫ぶ。
「サイだ!」

え?どこどこ?
私たちには到底見ることのできない遠くのサイを、
このガタガタ道を運転しながら見つけることができるなんて、
なんて視力!

目を凝らすと、本当に小さな黒い岩のようなサイの親子が見えた!
NNP名物(?)クロサイだ。
今日は結構ツイてるみたい♪



バッファロー(水牛)の群れにも出会った。
雄々しいイメージとは裏腹に、白いアマサギを背中に乗せて、なんだか可愛い。

アマサギはバッファローの周りに飛ぶハエを食べてくれる、いわば『お掃除屋さん』なんだって。



その時、一羽の鷲が現れた。
と、同時に、アマサギが空へ舞い上がった!!!

青空一面に白、白、白、

幻想的な瞬間だった。


さて、あとはキリンもみたいね~なんて行ってたら
いるいる、茂みに3本ニョキニョキと顔が出ている。
ドライバーさんもキリンに向かって車を走らせようと・・・
その時、無線が鳴った。

事態急変。

今まで、ポレポレと走っていたサファリか―が猛スピードで走りだした。
「え、キリンは~?」
「あ、バッファローがいるよ、止まってよ~」
と口ぐちに言う私たちを無視して、ドライバーさんは真剣な顔で車を飛ばす。

どうも、すごいものが見れるみたい。。。
そう、ケニアと言えば、

ライオン

情報を聞きつけたサファリカーが集まってくる。
間に合った。
メスのライオン2頭、私たちには目もくれず、
目の前の草原を悠々と歩いていた。

引きしまった身体が朝日を浴びて光っている。威厳があるなぁ。


本当に今日はラッキー♪♪
ライオンは、特にこのNNPではなかなか見ることができないと言われている。
5年前、アンボセリNPに行った時も、ライオンは遠くの茂みにチラリと見えたか見えなかったか
という感じだった。

と、そこへ、オスも登場!?
遠く草原を歩く、孤高の王ライオン。

しかも、なんとなんと、こちらに近づいてくるよ。
きゃ~~~~♪ すごいっ(>▽<)




百獣の王ライオンは、私たちを一瞥すると
その歩みを一歩も止めることなく、サファリカーの前を横切って
茂みの中へ消えていった。

「はぁ~~~~~~」

すごい迫力。

一瞬の沈黙の後、
ドライバー兼ガイドさんが 「じゃ、キリンいきましょ~!」
と上手な日本語で言ったので
思わず笑ってしまった。

キリンは本当に可愛い。
じっと見つめあっていると、本当にこの世の生き物なんだろうか・・・と疑ってしまう。



可愛い♪としか言いようがない。
 (あ、さりげなく告白するけど、
 ここに載せてる写真は、写真の上手な他の隊員仲間たちからもらった物です。
 私のカメラは早々にバッテリー切れ(笑))

 ちゅっ♪

キリンと一緒に記念撮影☆

 
ナイロビ市街地を臨むナショナルパーク、恐るべし!
夢のような3時間が過ぎ、あっという間にコンクリートの世界へ帰ってきた。

ここに生活している人々のほとんどが、
このナショナルパークには足を踏み入れることはないと言う。

この素晴らし自然が破壊されず守られるために、
そして、ケニアという国の経済発展のために、
ナショナルパークは役立つと思う。
(色々と問題はあるんだろうけど…)

でも『野生動物は観光資源、観光客のためのもの。』だけでは、もったいない。

もっともっとたくさんのケニア人に、
自分の国の素晴らしい自然に触れる機会が開かれたら良いなぁと思う。

5年前に働いていたスラムに今も住んでいる友達が
あのライオンを見たら、きっと私と同じように感動する。
その感動する顔をいつか見たい。

とてもとても楽しいサファリでした♪

2010年7月2日金曜日

スワヒリ語 開始!!

Ham janbo! (みなさん、お変わりないですか。)

ついにスワヒリ語の訓練が始まりました。
5年前ケニアに来たときから、勉強したかったスワヒリ語。

ケニアは英語が公用語になっていて、特に首都ナイロビでは
多くの人が英語を話したり理解したりしてるんだけど、
やっぱり、こっちがスワヒリ語を話せると、すっごく喜んでくれるんだよな~。

マーケットでも断然有利だし。
前回は、空港の荷物チェックでも片言のスワヒリ語で話したら、笑顔で通してくれたし(笑)

それに、新しい言葉をどんどん覚えるのは楽しいです☆
1か月でどれくらい話せるようになれるかな~(^^)

そうそう、キャンセルされた財務省表敬が今日の午前中にありました。
表敬とは思えない、フレンドリーな写真(笑)
総勢19名、みんな、JOCV(青年海外協力隊)のジャケットを着ています。