2011年12月4日日曜日

盗まれないポスター・・・「壁画」だ!

ケニアの公立小学校で環境教育をやり始めて気づいたことは、「小学校に掲示物を貼る所がない!」ということ。

ほとんどの小学校には玄関や廊下が無い。外の壁にポスターを貼れば雨と風にやられて1週間ももたないだろう。そこで、政府などから配られたポスター達は、こぞって狭い職員室に貼られることになり、何が何だか分からない状況になっている。しかも、子ども達の目には留まることがない。

私がモデルスクールにしているオロルルンガ小学校には、かろうじて外に設置された掲示板があるが、ある時そこに私がカラ―で作ったポスターを貼ろうとしたら、先生達が「ココはダメ」と言う。

「こんな所にこんな綺麗なポスター貼ったら、盗まれちゃうよ。」

先生達によると、夕方に近所の子ども達が目ざとく持って行くという。うーん、そう言われてしまうと、環境教育のポスターや掲示物を作った所で、子ども達の目に入らない棚の奥底にしまわれてしまうのがオチだ。

盗まれずに、子ども達の目にいつも留まるもの・・・
「壁画だ!」
と思った。

友達Marcyの子どもが通う幼稚園の壁
ケニアの建物の壁というのは、日本とちょっと違う価値がある。
看板や宣伝として使われるのだ。
コカコーラやネスカフェ、サファリコム、洗剤やセメント、コンドームまで色んな会社のロゴや商品が建物の壁全体に描かれる。
「赤いコカコーラの建物だから、コーラが売ってるんかな?」と思ったら、お店は美容院だったり、驚くことに民家だったりもする。

お肌のことを毎日考えてしまいそう
街かどで選挙のことを絵にした啓発壁画を見つけた。小学校の壁にも、地図や生物の図、算数の公式などが描かれ、教科書代わりに使われている。



壁画なら、盗まれないし、インパクトも大きいし、子ども達ばかりかコミュニティの人達にも見てもらえるし、雨風で簡単に風化しない。

タクシーの中から必死に撮った壁画
そんなことを考えていた時、協力隊でやっている環境教育分科会の当時会長から「分科会のメンバーでやったら?」と声をかけてもらった。分科会内のアーティストMちゃんからも、是非やろうと言ってもらって、さらに調整員の方からも応援してもらって、今回「環境教育壁画プロジェクト ~お絵描きキャラバン」お試し隊を結成して、壁画作成の実現することになった。

さて、どんな壁画になったのか・・・
次の記事で紹介します~♪

(字を大きくしてみました。こっちのほうが読みやすい?)

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