私が住んでいる家から一番近い(というか隣)ガソリンスタンドの名前は「Total」。ということで、この辺り一帯はトータル地区と呼ばれている。ケニアの地名は、結構このパターンが多い。
トータルに住み始めて一番初めにできた友だち、マーシィは携帯充電屋さんをやっている。電気の無い家に住む人々が携帯持って通ってくる。小さなトタンの家の中に延長コードを引いて、色んな会社の充電器を準備する。最初見た時、それだけで、ビジネスになるって、ケニアって凄いなぁ~と思った。ちなみに、充電をフルにして1回20シル。だけど、だいたい「友達だから」と言ってタダでやってあげている。彼女は、フレンドリーで優しいんだけど、本当にビジネスには向いてない。だいたい、自分の店が携帯電話の店なのに、いつも自分の携帯電話は「イメポテア(どっか行っちゃった)」。
フルーツを売り始めたマーシィの店 |
その彼女が、この頃、なんだか色々と他のビジネスに手を出し始めた。他に充電屋が出来てお客が減ってしまったのか、ついにポレポレビジネスが立ち行かなくなってきたらしい。まず始めたのが店先で野菜売り。これは、うまくいくはずがない。だって、 お隣が野菜屋さんなんだもん。1週間でやめ。次は、フルーツ屋さん。最初はジュースを作ると言っていたが、やっぱりお客さんが来ないためか数週間でやめ。その次は壊れかけのコピー機を持ってきてコピー屋さん、それから鞄屋さん・・・。
だんだん、次は何するんだろう?ってちょっと楽しみになってきた矢先、先週やってくれましたマーシィ!なんとある朝通りかかるとサロン(美容院)が始まっていたのです。
これにはさすがにビックリしたけど、話を聞いていると、場所を美容師さんに間貸し始めたということで、まぁそれなら良いかもしれない。
さっそくお客になって髪を編んでもらいました。 |
今回は自毛を編んでもらったよ~♪ |
最近来るようになった大型のバスの時間に合わせて、夜11時まで店を開くのだそうだ。
このジャリブ(挑戦)精神は本当に凄い。
そのために、子どもたちをお世話するハウスガール(家政婦さん)を雇ったらしく、未だにマーシィのビジネスは成立しているのかは不明。
だけど、なんとなくケニアを感じさせてくれるマーシィのお店、私は結構好きだ。
そこに生きてる人のありのままの姿。とってもすてきですね。楽しく読ませてもらいました。ありがとうございます。
返信削除そう、こんなありのままのケニアが、きっと一番懐かしくなるんだろうなぁとこの頃思ってます。コメントありがとうございます!
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